IBM z/OS Security Server RACF の権限レベル

z/OS 対象に使用する認証レコード

Unix 認証レコードを作成し、「Login Credentials」タブで、「IBM z/OS Security Server RACF (Policy Compliance)」対象タイプを選択する必要があります。 

z/OS の認証コンプライアンススキャンの実行に必要なツール  

Qualys スキャンでは、zaou パッケージが z/OS 対象システムにインストールされている必要があります。さらに、Qualys は ssh を利用して z/OS に接続し、オペレーティングシステムシェルを使用します。  

z/OS の認証コンプライアンススキャンに必要な権限

Qualys が z/OS の認証スキャンを実行するには、スキャンに使用するアカウントに次の権限と属性が必要です。 

- 最低限の権限として ROAUDIT

- アカウントに割り当てられたシェル(/bin/sh など)

- アカウントで使用できる TSO

スキャンするシステムでスキャンユーザアカウントを作成

1)Tsocmd を使用して、スキャンするシステムで「qualys_scan」という名前のスキャンユーザアカウントを作成します。

tsocmd "adduser qualys_scan Password(******)"  

ここで、****** は、ユーザのパスワードです。

2)Tsocmd を使用して、ROAUDIT 属性をユーザアカウントに割り当てます。 

tsocmd altuser qualys_scan ROAUDIT

ROAUDIT 属性を割り当てられるのは、SPECIAL 属性を持つユーザのみです。SPECIAL 属性を持つユーザは、RACF コマンドを実行できます。 

ユーザ権限のテスト方法

ssh ツールを使用して、「qualys_scan account」として対象に ssh 接続し、次のコマンドを実行します。 

tsocmd "SETROPTS LIST" 

出力を取得したら、アカウントの設定は完了です。エラーが発生したり、出力を取得しなかった場合は、アカウントが適切に設定されていないか、tso コマンドツールが対象にロードされていません。