パッチ分析の動作方法

パッチレポートでは、ユーザが実行時に選択したパッチテンプレートに基づいて、選択されたホストに現在存在する脆弱性のパッチが入手可能かどうかが識別されます。これらは、選択された各ホストの最新のスキャンによって検出された脆弱性です。パッチ分析の動作方法について説明します。

パッチ分析の手順

1)検出された脆弱性の情報の収集

まず、対象のホストで検出された脆弱性 QID に関する情報が収集され、パッチレポートテンプレートにある次の設定に基づいて QID フィルタが適用されます。

- Selective Vulnerability Reporting

- Timeframe Selection

2)パッチのある脆弱性の特定

KnowledgeBase を使用して、パッチが入手可能な脆弱性を特定します。既知のパッチがある QID のみが対象となり、その他の QID は破棄されます。

3)各脆弱性に対する推奨パッチの決定

KnowledgeBase を使用して、パッチの適用が可能な QID(パッチが入手可能な脆弱性)同士の関連性が識別されます。この関連性は非常に単純です。QID がその問題に対応した最新のパッチと関連付けられているか、または別の QID に関連付けられているそれよりも新しいパッチがその問題に対して有効であるかのいずれかです。

4)パッチ QID のフィルタの適用(該当する場合)

パッチレポートテンプレートの「Filter」項にある「Selective Patch Reporting」の設定に基づいて、パッチ QID フィルタが適用されます。レポートには、フィルタで除外されない最新のパッチのみがパッチとしてリストされます。

5)各パッチへの重大度の割り当て

レポートの各パッチに重大度が割り当てられます。その脆弱性を修正するために推奨されるパッチに基づく重大度(デフォルト)か、そのパッチによって修正可能なすべての検出された脆弱性の中で最も高い重大度が割り当てられます。表示するパッチ重大度の指定は、ユーザがパッチレポートテンプレートの「Display」項で行います。